宮崎で修復終えた友好カヌー、三重へ出航 – 読売新聞

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 1996年に西太平洋の島国・パラオから三重県に友好の証しとして贈られ、宮崎県日向市で修復されたカヌーが、同市から三重県に向けた航海に挑んでいる。カヌーは8日に同市の美々津港を出発、今夏は瀬戸内海の大崎上島(広島県)を目指す。プロジェクトを進める同市のNPO法人「日本航海協会」は「先人の知恵や自然の力を感じ取りながら、三重まで届けたい」と意気込んでいる。(菊池宏一郎)

 パラオの伝統的な製法で作られたカヌーは、丸太をくりぬいた長さ7・5メートル、幅2・8メートルの大きさ。当時のクニオ・ナカムラ大統領の父親が伊勢市出身だったことが縁で同国と友好提携を結んだ三重県に寄贈された。船によって人や文化が移動してきたミクロネシアの島々では、カヌーは交流の象徴と考えられ、友好が続くようにとの願いが込められたという。

 県立水産高校(志摩市)の実習船「しろちどり」で日本へ運ばれ、同校に陸上保管されていたが、経年劣化が進んだため、古代カヌーを利用した教育などに取り組む同協会が2015年に借り受け、元の状態を損なわないよう修復した。

 8日に出航したカヌーは、九州東岸を1日10~20カイリ(約18・5キロ~約37キロ)程度のペースで北上し、14日には経由地となった大分県佐伯市の離島・大入島おおにゅうじまを出発。5人が乗り組む朱色のカヌーと伴走のヨットが、ほら貝の音を響かせながら沖を目指した。

 カヌーは、船体の横に安定性を保つための浮き木が付いた「アウトリガー」と呼ばれるタイプ。修復を繰り返しながら浮力を調整するのに苦心したといい、航海中もバランスの取り方を試行錯誤しながら走っている。潮流や風など自然の力が頼りで、帆を張って潮や風にうまく乗った時には時速5ノット(約9・3キロ)ほどのスピードが出るという。

 日向市は神武天皇が大和国に向けて船出した伝説が残り、佐伯市の大入島も天皇が立ち寄って清水を湧かせたとされる地。同協会理事長の奥知樹さん(51)(独立行政法人「海技教育機構」教授)は「自然のサインを探しながら航海を続けてきた人類の英知やカヌーに刻まれた先人のメッセージを読み解き、古代の航海ルートをたどりながら人と人をつなぎたい」と語る。

 今後は姫島(大分県)、祝島(山口県)、周防大島(同県)などに寄りながら9月1日頃に大崎上島に到着する予定。三重県までの残りの行程は来年以降の挑戦になる。



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